日本刀の鍔のみの買取

2015年11月18日(水)

◆鍔の役割

日本刀の大切な刀装具には、目貫・縁頭などの他に鍔(つば)がありますが、これは、刀身と柄の間にはめてあるものです。主に敵を刀で突いたときに、自分の手が刃の方に滑るのを防ぐためのものですが、柄を握る自分の手を敵の刀から守るという意味もあります。

また、その他にも切れ味をよくするために鍔で調整したという話もあります。
あまり切れ味のよくない刀の場合、鍔の重さを加減することで切れ味を調整することができるのです。

鍔といえば、時代劇などでよく見られるシーンを思い出す方も多いのではないでしょうか。
互いの刀を鍔の部分で受けつつ押し合う「鍔迫り合い」は、両者の勝負に命をかけた気迫が感じられます。

しかし、実際の真剣勝負では、鍔迫り合いになることはほとんどなかったようです。
敵の腕を掴み、倒す方法をとったり、押されれば引くことでバランスを崩す方法をとったりすることの方が、勝負をつけやすかったといわれます。

この鍔、もうひとつ「鐔」という漢字を使用するケースがあります。この違いですが、「鐔」は、太刀につけられていたつばのことをいい、「鍔」は、太刀のかわりに使用されるようになった打刀につけられた、刀匠が作ったつばのことをいいます。今は、「鍔」を使用することが多いですが、専門家は「鐔」の漢字を使用するようです。

◆鍔の歴史

安土桃山時代では鍔がついていないもの、小さい鍔しかついていないものが使用されていましたが、南北朝~室町時代の初期ごろから刀の方に打刀様式といわれる鍔がつくようになりました。江戸幕府が豊臣宗家を滅ぼした大阪の陣のころには、足軽が使用するような刀にも大きな鍔がついていたそうです。

また、江戸中期より後の時代には、芸術作品として表現されるようにもなり、単なる武具ではなくなってきたといわれています。

◆模造刀に用いる鍔とは?

最近は、模造刀が多く出回っています。
この模造刀は、刀に類似する形態を持った、金属で作られているものであり、儀礼刀などの刃がついていなものも含めてそう呼ぶこともあります。
法的には、裁判の事例から

①鋼質性のもの
②人畜殺傷機能を有するもの
③刀剣類相応の形態を持つもの

この3つの条件を満たす場合に、刀剣類とみなすと判断されます。
模造刀に使われている鍔やその他の金具は、古い本物の鍔から型を取り、鋳型で作られています。
いわゆるレプリカであり、美術品としての評価は出来ないものになります。

◆鍔の査定について

刀身だけでなく、鍔だけの買取りも可能です。
特に有名な鐔工がつくった鍔は、高値がつくことも多いのです。
鍔は、とても細かい細工をされているものがあるため、そのような商品はかなりの高値で取引きされています。

鑑定には、切羽をのせる台である「切羽台」の切羽台厚、丸型、丸耳などの各部の形、鉄地の鍛え具合、地透、象嵌の美しさ、桐箱入(布団付桐箱入)かどうかなどがチェックされ、中でも純金を彫刻した溝に埋め込んだ保存状態のよい金布目象嵌は、高価となります。

また、刀装具の場合は、鑑定書において、4ランク(特別重要刀装具、重要刀装具、特別保存刀装具、保存刀装具)の評価がなされます。

これらを含め査定・買取りをさせていただきますが、まずは、画像査定をさせていただければ、その後郵送での買取りも可能です。ただ、古い鍔であっても、鉄製で何の細工も無いようなものは値段がつかない場合もあり、また摸造刀の鍔は買取り不可となりますので、その点ご了承ください。

全国刀剣買取センターでは、日本刀専門として、日本刀や鍔のみなど、高額買取を行っております。どうぞお気軽にお問合せください。



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