高く売るポイント!
刀は、思い立った時が「売り時」です!
「売り時」を逃がさぬことが最も「高く売るためのポイント」です!
美しい刀も・・ | 放置すると すぐこのような状態になります |
お刀をお持ちの皆さんの悩み
- 「先祖代々から伝わる刀があるけれど、酷く錆びさせてしまっている」
- 「父から相続したものの、自分には知識が無くて手入れの方法がわからない」
- 「若い頃に購入したが、高齢で病気もあり手入れが困難である」
- 「父が亡くなり、いまは母と私(娘)だけ。遺された刀をどうしてよいか悩んでいる」
- 「先祖から伝わってきた刀を自分の代で手放して良いものなのか・・」
刀の商売をしていて、お客様とお話しすると、このような話を良く聞きます。
ご先祖からずっと伝わるもの、お爺様さまやお父様がお買いになったもの、ご自身で買われたもの、お知りあいから譲り受けたもの、入手された経緯はそれぞれですが、皆さん刀をお持ちになる上で、お手入れについて知識が無かったり、錆びさせてしまったり、悩んでおられる方が非常に多いと感じます。
「売り時」を逃さぬことが最も「高く売るためのポイント」なのです!
ここではその理由を順を追ってご説明して参ります。
1.刀は錆びてしまいます
刀は焼き物などと違い、ただ割れないようにしまっておけば良いというものではありません。
当然ですが、刀は鉄で出来ています。手入れせず眠らせたままにしておくと、必ず錆が生じます。
錆は最初は表面だけですが、時間の経過と共に刀身の内部へとどんどん深くなって行き、やがて研磨しても取りきれないレベルへと進行してしまいます。1年放置しただけでも、保管状況などの悪さと重なると、回復し得ない状態になってしまう場合があります。
それを防ぐには、定期的に、正しい方法でお手入れを欠かさず行うことが必要なのです。
2.手入れの難しさ
刀の手入れは、正しい知識の元に定期的に労を厭わず行わなければなりません。
正しくない方法でのお手入れで、逆に刀身を傷めてしまったり、ついつい日々の忙しさにかまけて忘れて放置してしまったり・・
このようなことでは良い状態での保管は出来ません。
古く、幕藩時代には、大名家には刀番なる役職があり、大名所蔵の刀の手入れを専門に行い、もしその手入れに不備があった場合には首が飛ぶようなことさえあったほどです。
現在ではもちろんそのような厳しい制度はありませんが、刀剣が大切であればあるほど、気を使う作業であることに変わりはありません。
3.一度錆びさせてしまうと・・・
一度錆びてしまった日本刀を蘇らせるには、専門の職人(研師)に依頼して研がねばなりません。
研師に依頼する場合の工賃が、現在大体一寸(3.03センチ)あたり6千円~1万円と言われております。
標準的な寸法(二尺三寸、約70センチ)のお刀の場合、約14万~20万円以上かかる計算になります。
また同時に、新しく研いだ刀を、錆が生じた時の鞘に再度納めるとまたすぐ錆が移りますので、新しい鞘の作成も必要です。
これが標準的な刀で大体4万円~5万円ほどかかります。
合計で20万円~25万円ほどかかる計算になります。
このように、一度お刀を錆びさせてしまうと、元の綺麗な状態に戻すには多額の費用がかかります。
費用負担を嫌ってそのまま放置すると、ますます錆は深くなり、今度は研いでも錆が除去しきれない程になったり、ひどい錆が生じた場合では、研いでも刀身が痩せて、せっかく工賃をかけても刀そのものの価値が維持できない、そんなことにもなりかねません。
お刀を良い状態で維持することは、そのための正しいお手入れ知識、そして根気・熱意と、いざと言うときに刀に費やすための多大な工賃負担が必要となるのです。
研師作業工程 |
鞘師作業工程 |
一度錆びてしまった刀剣を蘇らせるには、多大な工賃負担が必要となります!
4.保管について
刀剣は現在では美術的価値があると判断されてものについて、登録証が交付され、どなたでもお持ちになれます。
しかしながら、刀は本来武器であり、その取り扱いについては細心の注意が払われるべき性質のものです。
防犯上、適切な場所へ保管し、責任を持った管理がされていない場合、最終的には大きな事故や事件につながる場合があります。
まず怖いのがお子様の怪我や事故です。特に男の子は武器への憧れがあり、隠していたつもりでもいつの間にか見つけてきて、いたずらをしてしまいます。少々の怪我なら経験で済みますが、重篤なものになっては悔やまれる結果となります。
次に怖いのが盗難です。人目につかないところにと、普段出入りしない蔵や納屋、離れなどに保管した場合、盗難に遭うリスクが避けられません。
刀が盗まれた場合、その性質上、事件解決まで不安な日々が続くことになります。
万が一、人が傷つけられるような犯罪に使用された場合は、それまでの保管状況などが問題視される場合が無いとは言えません。
それよりさらに怖いのが、お家の方が強盗の現場に出くわして、犯人に居直られ、あろうことかそのお刀で傷つけられるようなケースです。
絶対にあってはならないことだと思いますが、刀が強力な武器である以上、そう言った危険も払拭しきれないのです。
5.大切なお刀を、未来の世代へ
残念ながらきちんとした手入れや管理が出来ていない、とは言っても、やはり先祖から伝わってきた刀を、祖父や父がせっかく買ったものを、自分の代で手放すことには抵抗がある、そのようなお気持ちはもちろん理解し得るものです。
しかしながら、社会不安や経済の低迷の中で、自分が自分らしく生きていくことさえなかなか難しい昨今、刀に対して正しいお手入れの知識が無い上に、継続してお手入れしていくお時間が無い、維持にお金が掛けられない、結果そのまま眠ってしまっている、そのような悪い条件に置かれてしまっている日本刀が、その価値を日々失ってしまうような悪しき状況は、刀の価値を理解するものとして、どのような事情があったとしても、最も避けねばならないことであると考えます。
その刀に命を託してお持ちになったご先祖様や、心から愛してお持ちになったお身内の方も、ご子孫に引き継がれて行くことはもちろん理想ではあるものの、そのことのみを優先し、結果として大切なお刀が朽ち果ててしまうことについてはご同意されるわけも無く、一日一日悪くなってゆく状況を草葉の陰で辛い思いで見ていらっしゃるに違いありません。
一番大切なことは、今を生きる私たちが、日本固有の文化財であり、刀匠が心血を注いで鍛え上げたお刀を、いかに良い状態で未来の世代に引き継いで行くかです。
ぜひご認識頂きたいのは、刀は、今の持ち主の方の一代限りの財物ではありません。
いま良い状態で遺されている日本刀は、古く何百年の間、人の寿命の何倍もの間、その時代その時代を何人もの人の手を渡りながら大切に保管・管理されて来たのです。
価値ある刀は、過去から未来、すべての日本人にとっての大切な文化財なのです。
刀匠の作刀風景 |
武士のイメージ |
6.真心を込めてお買受致します
当社では、お客様からお買受した刀を、次にその刀を大切に愛蔵して頂ける愛好家の方へと橋渡しする役目を果たして参ります。
愛好家の方は、刀が本当にお好きです。
四六時中刀剣のことを考えていると言う方も珍しくありません。
勉強会や研究会に積極的に参加し、その熱意は相当なものです。
お手入れ方法についても当然豊富な知識をお持ちです。
今のような厳しい時代に、大切なお金を出して刀をお買いになられる愛好家の方が、我が子のようにお刀を可愛がり、その価値を十二分に理解し、その刀を大切に愛蔵して頂ける事は疑う余地の無いことです。
いまお持ちの方のお手元からは離れても、結果として刀は適切に管理がされ、遠い未来まで大切に引き継がれていくことに確実につながって行くのです。
お売りになられるお客様の、大切なお子様をご養子に出されるようなお寂しい気持ちを常に感じながら、当社では大切な刀剣を誠実に、真心を込めてお買い受けさせて頂きます。
あえて再度申します。
刀は、思い立った時が「売り時」です!
錆びさせる前にぜひ当社お任せ下さい!
誠心誠意、真心を込めてお買取り致します!