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日本刀の作り方/刀剣ができるまで ②素延べ~焼入れまで

2015年08月10日(月)

「日本刀ができるまで ①」では、鍛練までをご紹介しましたが、今回は、おおかたの刀ができるまで(仕上げ前の段階)の工程をご紹介します。

STEP3 素延べ~焼入れまで

⑦素延べ(すのべ)

造り込み終了後、今度は刀を四角く伸ばす作業を行います。

この作業は、材料を沸かしながら行います。

ここでつくった形が、おおかたの出来あがりの寸法となりますので、幅、厚み、長さを、重さから割り出し、念入りに整えていきます。

⑧火造り

素延べが終了したら、ここで本当の刀の形に整えていきます。

素延べを熱し赤くなった状態のまま、刃の先端(峰側)を斜めに切断し、刀身の棟が三角になるよう、手づちで薄く伸ばし整えます。刃の方は薄くなるよう叩いていきます。

ここのとき、刀としての形が決まります。

⑨生仕上げ

火造りが終わったら、ヤスリ、センなどを用いて、刀のねじれた部分や曲がった部分を荒く直し、砥石等で場ならししながら、形を作っていきます。

このときに、切れ味が増すといわれています。

⑩土置き

この作業は、高い技術と鋭い勘が物を言う過程です。

藁灰(アク)で油分を取り、水洗いします。

土置きのための刃土を用意します。

砥石の粉、炭の粉、粘土などを水で溶いて混ぜ、作っておきます。

刀の刃側に薄く、棟側に厚く塗ります。

⑪焼き入れ

焼き入れは、外から光が入ってこない状態で行う必要があるため、夜行います。
方法は、刀身全体を火炉の中で800度程度まで上げたあと、船という水槽の中に入れ急冷し、焼き入れ硬化させます。一気に水の中に入れるのがコツです。

また、このとき重要なのが、温度の見極めです。温度は色で見分けるので、夜作業する必要があるというわけです。温度が高すぎると刃切れ(亀裂が入ること)が起こり、低すぎると焼きが入らないので、非常に難しい作業といえるでしょう。

土置きで刃土を厚く塗った棟側はゆっくりと冷えていくので焼きが入らず、硬くなりません。また、ゆっくり時間をかけて冷やされ縮むので、反りが生じます。一方、薄く塗った刃側は、急激に冷えるので、焼きが入り硬くなります。このように土置きすることで、柔軟性と鋭い切れ味を持った良質の刀を作ることができます。

また、硬度の差が生じることにより、研いだ際に刃紋が浮き上がります。このとき、刀匠独自の美しい模様をつけることができるのです。

ここまでが、日本刀の作り方「素延べ~焼入れ」の流れです。



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