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日本刀の真贋を見極める目利きの力

2019年02月01日(金)

日本刀は美術的価値と文化的価値が高く、時には博物館に飾られるような逸品が出てくることもあります。だからこそ他の骨董品と同じく真贋の見極めが大切になります。

よくテレビのお宝鑑定をする番組でも「大金を出して買ったのに全く価値がないものだった」というケースを見かけますが、日本刀の価値は、刀剣に対する深い知識がないと全くわからないものです。

本ページでは日本刀の真贋を見極める目利きについて紹介します。

日本刀には多くの「偽物」が存在

価値の高いもの、有名なものほど偽物が多く存在します。ブランド品、名画、陶芸品、そして日本刀。どれも大金が絡むことがあります。精巧な加工をされていればもはやそれを使う人にさえ見分けられないことがあり、新撰組局長の近藤勇が持っていた虎徹も偽物だったのではという説が存在します。

茎(なかご)に刻まれた「銘」が偽られていることが多数

中でも日本刀の偽造に多いのは、無銘の刀に銘が彫られていることです。日本刀の形を偽ることは難しいし、新しいものを古い刀と偽ることも難しいです。そもそも、見た目がきれいな刀というだけでは文化的な価値を持ちません。

その意味で、刀を調べるときはまず茎を見ます。

茎(なかご)とは

茎(中心とも書く)とは刀の柄の部分に入っている部分です。つまり茎は普段隠れています。日本刀の出来を見るために刀身ばかり見ていると注意がおろそかになってしまいます。実は茎の形にもいくつかのバリエーションがあり、それが刀の鑑定に役立つこともあります。

あまり目立ちづらい茎こそ手を加えやすいポイントなのです。

銘とは

銘とは刀に刻まれた刀工の名前です。最上大業物に記録されている刀を作った方で言えば長船兼光、長曽祢興里、和泉守兼定などがよく知られています。美術品と同じく刀工にもネームバリューというものはありますから同じ出来であれば無銘のものと名の知れた人が打ったもので鑑定額が大きく異なります。

刀の形状そのものを加工する場合に比べて銘を刻むのは楽といえば楽です。しかし、単に銘を掘っただけでは鑑定士の目をごまかせません。

よく知らない店で「○○の名刀」と宣伝されているものは名前だけで判断しないよう注意する必要があります。

真贋を見破る目利きのポイント

刀の価値を正しく見極めることが鑑定士の役割です。周りの風評に流されず、価値あるお刀を未来へ繋げられるように努めています。こちらでは当社がどのようなところに気をつけているのか、目利きのポイントをご紹介します。

ただし、この情報を参考にしたとしてすぐに真贋を見破られるようになるわけではありません。刀の真贋を調べたい場合は必ず鑑定機関か、信頼できる専門店で鑑定してもらいましょう。

銘の彫り方

どんな落書きでも、ダヴィンチが書いたと言われれば高くなることは想像に難くありません。それと同じくらい日本刀の銘というものは大切です。一振り一振り大切に作ったものですから素晴らしい刀はきれいに銘が刻まれています。

しかし、偽物の刀の場合は銘の刻まれ方が粗かったり、線が不安定だったり、本物と比べると銘の位置がズレているなど、微妙に違いがあることがあります。

一般の方にはわかりにくい違いですが、プロの鑑定士は僅かなズレにも注意します。常に本物と向き合っているからこそできる技術です。

茎の形や傷

茎は刀を鑑定する重要なポイントです。
茎は柄と刀を繋げる大切な部分を担っており、本物の刀は茎のつくりにも気を配って作られています。

一方偽物の場合、あからさまな改造の跡が見られたり、新しく銘を刻むために古い銘を潰す加工がされているなど、刀身に比べて作りが甘いことがあります。
それに傷のつき方も不自然ではいけません。本来、茎は傷のつきづらい部分ですから、加工による痛みがすぐに分かります。

茎の錆

茎の錆も真贋を見極めるポイントです。
刀は常に切れ味と美しさを保つよう研磨されますが、柄に込められている茎はされません。そのため、茎については名刀であっても経年変化しているものです。

もし、錆のつき方が不自然であれば偽物の可能性が高いです。錆び方がまばらであったり、なぜか錆の色がところどころ異なる場合は要注意です。また茎がきれいすぎるものは、偽物の可能性が高いです。

この茎の錆が銘の偽造を防止することがあります。なぜなら錆びた茎の上から銘を刻むとその部分だけ錆がなくなってしまうからです。だから、銘を偽造するためには一度錆を取ってから銘を刻み、人工的に錆びさせます。

錆は鉄の酸化で、錆びた部分から徐々に侵食していきます。

鑢目(やすりめ)

そして、茎の鑢目も流派によって異なります。やすりのかけ方一つで特徴が出るのですから、いかに日本刀が奥深いものか分かります。
鑢目を出すのは刀身が抜けてしまわないようにすることが目的で、10種類以上もバリエーションがあります。

鑢目の位置は刀身を固定する目釘穴の上で、明らかに削られた跡があります。

刃文(はもん)

日本刀をよく見ると刃に波模様がありますね。あれを刃文と呼びます。刃文は鉄を冷やした時の反応で作られるものですが、その作り手の特徴が現れる部分でもあります。一貫した作りをしている刀工なら同じような刃文になるはずです。

逆にいえば刃文を完全にコピーしている場合は上身を見ただけで真贋を見分けることが難しくなります。

刀身の形

刀身の形は流石に似せてきます。ぱっと見でわかるようでは贋作として成立しませんから、切っ先の形や刀の長さ、反り具合あたりも作り手の個性が見えます。そして刀身の厚さや断面図も実は刀によって異なります。棟の部分が丸くなっているもの、平たくなっているもの、尖っているものなど様々です。

ただ、普通の日本刀で両刃になっているものは稀です。

他にも地肌の模様や鞘、柄などが判断材料となることがあります。鑑定師の目から見ると1本の刀だけで30以上の着眼点があるのです。それを一つ一つ本物と見比べるのは相当の根気がいります。

鑑定書

日本刀の価値を示すものとして「公益財団法人日本美術刀剣保存協会」(以下「日刀保」)が発行した鑑定書が付いていることもあります。日刀保の鑑定書は業界でも大きく信頼されており、鑑定書の結果が「保存刀剣」またはその上位であれば、本物の真作と判断できるでしょう。

一方で、この鑑定書(旧認定書も含め)が偽造されるという問題も発見されています。日刀保によると鑑定書はかなり精巧に偽造されており、見かけでの判別はほぼ不可能であるとのこと。

だからこそ鑑定書を推してくる業者には一層の注意が必要です。鑑定書があるなら安心という心の隙を突くのです。

日本刀の偽物は非常に多く、目利きは非常に難易度が高い

ここまでご覧いただいた通り、日本刀の鑑定は手間もかかれば技術も必要です。茎や銘の刻み方一つとっても沢山の本物に触れてやっと分かるものだと考えています。本ページでは当社が気をつけている部分の一例を紹介したに過ぎません。くれぐれもこの知識だけで怪しい日本刀を購入しないようにご注意ください。

日本刀は本当に奥深く、刀の価値を判断する目利き力を養うには多くのお刀に実際に触れる経験と、膨大なお刀についての知識量が必要です。正しい価値での買取を望む方はぜひ全国刀剣買取センターにご相談下さい。



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