刀剣の値段はどれくらい?相場や最高額について解説

2019年04月08日(月)

美術品でもある日本刀。いったいどれくらいの値段で買えるのでしょうか?相場はどれくらいなのでしょうか?気になる日本刀のお値段について解説します。

日本刀の値段はいくらくらいするものなのか

そもそも日本刀は美術品ですので、決まった値段はありません。刀の種類、刀匠、状態、市場における価値など、さまざまな要因で価格が決まりますので、安い刀剣もあれば大変高価な刀剣もあります。鑑定書の種類別、刀剣の種類別に相場を見ていきましょう。

鑑定書の種類によっての値段

日本刀に鑑定書が備え付けられていれば、ある程度価値の裏付けが可能です。特に「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」が発行する鑑定書は信頼性が高いとされています。鑑定書と一口に言っても4つのランクに分けられていますので、それぞれのランクの意味と値段の目安について見ていきましょう。

保存刀剣

江戸時代までに造られた刀剣で、銘が正しいもの、もしくは南北朝時代までで造られた刀剣の中で著名刀工材銘のものを指します。また、銘がはっきりしていなくても年代、国、系統が明確でかつ多少傷があっても鑑賞に耐えられるものも含まれます。

お値段の相場は10万円~100万円程度です。

特別保存刀剣

特別保存刀剣とは、前述の保存刀剣の中でも保存状態や見た目が良好なものを指します。

お値段の相場は30万円~300万円程度です。

重要刀剣

重要刀剣とは、上記の特別刀剣のなかでも、平安時代から江戸時代に造られたもので、かつ保存状態や出来が良く、国が認定する重要美術品に準ずる品質のものを指します。

お値段は100万円~500万円が相場です。

特別重要刀剣

特別重要刀剣は重要刀剣の中でも特に保存状態が良く、かつ出来が特別なものを指します。国認定の重要美術品の上位と同等のものしか指定されない、最高ランクの刀剣です。

かなり希少価値が高く、500万円以上~が相場で、1千万円を超えるものもあります。

刀剣の種類によっての値段

刀剣の種類、具体的には長さによってもお値段が異なります。一般的に刃渡り60cm以上のものは刀(太刀)、刃渡り30cm~60cmのものは脇差、刃渡り30cm以下のものは短刀と呼ばれます。

短刀は太刀の半分くらい、脇差は太刀の3割の価格が相場とされています。脇差や短刀は安いものだと数万円で買えるので、コレクションの入門用としておすすめです。

刀匠によっての値段の違い

刀匠(刀鍛冶)によっても刀のお値段は大きく変わります。絵画や彫刻、書など、他の美術品と同様、著名な刀匠あるいは市場で評価が高い刀匠が造った刀は非常に価値が高く、人間国宝級の刀匠の作品の場合は200万円以上になるケースもあります。

歴代の最高額は?国宝級の刀剣の値段

これまで最も高い値段がついた日本刀は国宝「大包平(おおかねひら)」。古備前派の刀匠、包平が平安時代に造った名刀です。 かつて姫路城の修復を行なった安土桃山時代の武将、池田輝政の末裔である池田家が代々大包平を受け継いできました。昭和42年に当時の文部省が6,500万円という値段で大包平を譲り受けたのです。

現在の貨幣価値に換算するとなんと2億6,000万円。現在は東京国立博物館に所蔵されています。

刀剣の値段が高い理由

日本刀のお値段は青天井。価値が高いものは何千万円、何億円もすることがおわかりいただけたかと思います。それでは、なぜ日本刀がこれほどまでに高値で取引されているのでしょうか?その理由を考えてみましょう。

まずはその美しさです。きらびやかに輝き、大きく反った刀身はもちろん、柄や鍔、鞘、刀装具に至るまできめ細かい装飾が施されていて、武器であると同時に宝飾品としても大切にされてきたのです。

また、限られた刀匠が丹精込めて鍛え上げたのも理由です。しなやかな曲げ、美しい輝き、鋭い切れ味は、刀匠の卓越した技術で長時間丹念に鍛え上げられたからこそ実現できます。

それに加えて、歴史的価値が高いのも、日本刀が高値で取引される要因です。造られてから何百年もの時代を経て、なおも輝きを失わず受け継がれてきた日本刀は非常に希少価値が高いです。特に、前述のように国宝級の刀匠が造った日本刀は世にほとんど出回っていないので、それだけ希少価値が高くなります。

美術品としての美しさ、刀匠の技術、歴史的価値、希少性。これらが兼ね備わっているからこそ、日本刀特に名刀は高値で取引されているのです。

刀剣を売った時の値段は、購入時の何割が基本?

日本刀のお値段の相場についてはご理解いただけたかと思います。それでは仮に日本刀を持っていたとしたらどれくらいの値段で売れるのでしょうか?

実は日本刀を売却する際には「購入時の●割」というような目安はありません。日本刀は鑑定士が商品としての価値を見定めて買取価格を決めるため、どのお店に売るかによって全く異なるのです。

また、購入してからの保存状態やそのときの市場相場、買取ったお店がどのようなルートでその日本刀を販売するかといったことも関係するので、購入時の価格で売却価格を予想することは非常に困難と言えます。したがって、査定に出してみないとわからないというのが正直なところです。

しかし、売却するのであればなるべく刀剣を専門に扱う業者に依頼するのをおすすめします。骨董品買取業者や遺品整理業者、ネットオークションなどでも日本刀を売却することは可能ですが、査定者が日本刀の専門家でないこともあるので、価値がある日本刀でも適正な価格で買取ってもらえないケースが考えられます。

日本刀の知識が豊富な買取専門業者なら、商品価値を正しく判断して買取価格を決めてくれる可能性が高いです。

大切なお刀を少しでも高い値段で売りたいのであれば、日本刀の専門業者に査定を依頼してみましょう。

日本刀を高値で売却したい方は、ご相談ください

全国刀剣買取センターでは日本刀の専門家である代表鑑定士がお刀の価値を正しく鑑定し、買取価格をご提示します。お刀に敬意を、お客さまに感謝の気持ちを込めて査定させていただきますので、安く買い叩くようなことはいたしません。

出張買取や宅配買取も無料で行なっているので、全国対応も可能です。日本刀を手放されるなら、日本刀剣買取センターにご相談ください。



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